研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ナノ秒パルス電界が誘導する2種類の細胞死における細胞外カルシウム関与の差異] med./bio.

Different involvement of extracellular calcium in two modes of cell death induced by nanosecond pulsed electric fields

掲載誌: Arch Biochem Biophys 2014; 555: 47-54

この研究は、ナノ秒パルス電界(nsPEFs)が誘導する細胞死モード壊死アポトーシス)の培養細胞(HeLa S、K562、HEK293、Jurkat細胞)のタイプによる違い、および壊死細胞カルシウムイオンの関与について調べた。細胞カルシウムイオン細胞の壊死とその後のポリ(ADPリボース)(APR)形成に必須である。実験の結果、カルシウムイオンの添加により、nsPEF ばく露を受けたHeLa S3細胞では壊死およびPAR形成が増強した;カルシウムイオンなしの場合、HeLa S3細胞はnsPEFの影響を受けにくくなり、アポトーシス的変化が見られた;K562およびHEK293細胞では、nsPEF ばく露により壊死関連のPAR形成が生じ、Jurkat細胞ではカルシウムイオンと無関係にアポトーシスが起きた、と報告している。

ばく露