この研究は、無線電力伝送(WPT)において、比較的大きな送信コイル(Tx)から受信コイルの受信可能最大電力およびその際のTxコイル近くの人体のばく露を100 kHz-10 MHzの周波数範囲で数値計算した。まず、均一円柱の人体ファントム(半径0.65 m)をTx(半径0.25-2.5 m)から0.1mの位置に置き、両者のカップリングのワーストケースを解析的に計算した。続いて、3種類の高解像度の解剖学的モデルを用いて、Txの位置・大きさを変化させた場合の体内誘導電界強度ピーク値を計算した。結果として、人体ばく露限度値を超過することなく送信電力を最も効率よく利用できる最適周波数として2MHzが導き出された;典型的な室内でのWPTを想定し、人体ばく露制限値の遵守を条件とした場合の最大受信電力を推定する定式を示した、と報告している。
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