研究のタイプ: リスクコミュニケーション/リスク認知の研究 (理論的研究)

[スマートメータと公衆の受け入れ:比較分析とガバナンスの影響] risk

Smart meters and public acceptance: comparative analysis and governance implications

掲載誌: Health Risk Soc 2014; 16 (3): 243-258

この研究は、北米におけるスマートメータ反対の理由およびそれへの健康リスク懸念の係わりを調査した。米国75団体とカナダ1団体(EMF Safety Networkの2013年のリストによる)が挙げているスマートメータ反対の理由を分析し、Lexis-Nexisデータベースから抽出した北米7州およびカナダ1州の2010-13年のスマートメータに関する全ての新聞記事(499件)をレビューし、同じ北米7州およびカナダ1州の政策対応を事例研究した。その結果、EMF Safety Networkの31団体はEMFの健康懸念に焦点を当て、44団体は健康リスクの他により広い懸念を示し、政治的な保守グループはプライバシーや政府の介入の問題に焦点を当てていた;新聞記事も同様に健康リスクを認めていたが、費用超過およびプライバシーの問題も認めていた;いくつかのケースでは長期の公共キャンペーンの後に、関係当局はメータの設置に関する「非選択」(オプトアウト)規定を設けて市民の懸念に対応した;全般的に言えることは、運用開始が急速でオプトアウト規定のない地域で反対運動が高い、技術的違い(有線/無線など)が反対運動の強さに関係することもある、与党への挑戦者も反対運動に寄与する可能性がある、などである、と報告している。最後に、反対運動を電力会社のコミュニケーション不足と見る、またはシステム設計の革新やガバナンス政策の改善の機会と見る2つの政策戦略を比較している。

リスクコミュニケーション

影響評価項目

ばく露

調査対象集団

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