この研究は、人工膝関節全置換術(TKA)後の患者の疼痛およびオピオイド鎮痛薬使用量に対する経頭蓋直流電流刺激(tDCS)療法の効果を臨床試験した。40人のTKA患者を、一次運動野の膝投影部位上に陽極、右背外側前頭前皮質上に陰極を置いたtDCS(1回20分を4回で合計80分間)の真の処置(n=20)と擬似的処置(n=20)に無作為に割り当てた。患者の自己調節鎮痛法によるモルヒネ使用量を置換術後48時間追跡した。その結果、真の処置群のモルヒネ使用量は6.6 mg(SD=5.3)に対し、擬似的処置群では12.3 mg (SD=6.6)であった;真の処置群ではオピオイド鎮痛剤の使用が少ないにも拘わらず、疼痛の増悪がなかった、と報告している。
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