[脳卒中後の患者の機能および日常生活動作の改善を目的とした経頭蓋直流電流刺激(tDCS)] med. app.

Transcranial direct current stimulation (tDCS) for improving function and activities of daily living in patients after stroke

掲載誌: Cochrane Database Syst Rev 2013; 11: 009645

この研究は、脳卒中後の患者の日常生活動作(ADL)および運動機能に対する経頭蓋直流電流刺激tDCS)の効果を文献調査により評価した。コクラン脳卒中グループ臨床試験登録(2013年3月)を初めとする主要な臨床試験登録、文献情報データベースから情報を収集し、tDCS陽極陰極/デュアル)の効果を対照群擬似ばく露/その他の介入)と比較する分析を行った。その結果、全部で15件の研究、455人の参加者が分析に含まれた;ADLへの効果に関する6件の研究(参加者326人)の分析では、介入期の終了時点でtDCSの好ましい効果の証拠はなかったが、追跡調査では一定の効果の証拠があった(ただし、信頼区間は幅広く、バイアスリスクが低い研究のみに限定した場合、効果はみられなくなった);上肢の機能への効果に関する8件の研究(参加者358人)の分析では、介入期の終了時点でtDCSの好ましい効果の証拠がみられたが、3ヶ月の追跡期間の終了時点では証拠はなかった;現時点でのtDCS)の効果に関する証拠の品質は、非常に低い/低いであると報告している。

ばく露