[オーストラリア国メルボルンでの住宅磁界測定調査におけるバイアスの評価] tech./dosim.

Assessment of bias in a survey of residential magnetic fields in Melbourne, Australia

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2015; 163 (1): 92-101

この研究は、同著者の論文「オーストラリア国メルボルンの住宅内電力周波磁界の調査」(本誌2014電子版)において、標本(測定対象とした住宅296戸)に地域集団代表性があるか否かを検討した。標本はメルボルンの電話帳から無作為に抽出された。著者の検討によれば、電話帳というサンプリングフレームは人口センサスに比べ幾分かのバイアスを引き入れる;また、送電線などの電気設備が見える距離に住む住民において約2倍参加率が高かったという自己選択バイアスも確認された;しかし、バイアス補正により補正された磁界レベルは、測定値より若干低下した過ぎなかった(2.8-6.0 %以内);したがって、調査で報告された測定値は、メルボルンの住宅での磁界の分布の良い推定値である信頼できる、と報告している。

ばく露