研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[交流電界への共鳴的応答あるいは線形応答がメカニズムの異なる哺乳動物細胞死を誘導する] med./bio.

Resonance versus linear responses to alternating electric fields induce mechanistically distinct mammalian cell death

掲載誌: Bioelectrochemistry 2013; 94: 61-68

この研究は、生細胞イメージングと計算モデルを組み合わせて、哺乳類培養細胞交流電界との動力学的相互作用を検討した。その結果、2つの異なるメカニズムで起きる細胞死が示された、と報告している。一つは、周波数範囲100-300 kHzおよび800-1000 kHzの交流電界トリガーとなった有糸分裂停止の結果生じるアポトーシスで、この反応は周波数および強度に線形的依存性を示すという。もう一つは、300 kHz- 800 kHzの電界誘発する細胞表面剥離の結果生じる細胞死で、このプロセスは共鳴周波数をもつという。著者らは交流電界がん治療への応用を期待している。

ばく露