この研究は、抗うつ療法の有効性を反映するとされる脳由来神経栄養因子(BDNF)の血清レベル上昇が、大うつ病に対する経頭蓋直流刺激(tDCS)において観察されるか否かを、22人の患者での二重ブラインド・プラセボコントロール試験で調べた。全員が、無作為順・交叉法で、2週間のtDCS治療および2週間の擬似治療を受けた。その結果、tDCS治療および擬似治療の両方において、うつ病評価尺度(HAMD、BDI、CGI)に中程度の、有意性のない改善が見られた;tDCS治療後にBDNFの有意な変化はなく、うつ症状の重篤度とBDNFレベルも相関しなかった、と報告している。サンプルサイズの小ささ、観察期間の短さ、交叉デザインにおける両条件の間にインターバルを入れなかった点などを研究方法に問題があったと述べている。
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