[強磁場MRIと歯のアマルガム充填物からの水銀放出] dev./impl.

High-field MRI and mercury release from dental amalgam fillings

掲載誌: Int J Occup Environ Med 2014; 5 (2): 101-105

この研究は、歯科用アマルガム充填物からの水銀の放出に対する1.5TのMRI電磁界へのばく露の影響を調べた。学生の歯科検査スクリーニングから抽出した同程度の修復歯科治療が必要な状態の学生16人を無作為に2群に分け、まずは両群全員に同質のアマルガムで修復治療を行った。対照群(n=8)は、尿中水銀濃度を修復の治療前、治療の72、96時間後に測定した。MRIばく露群(n=8)は、修復治療の24時間後に通常MRI脳検査(所要15分間)を行い、尿中水銀濃度は修復の治療前、治療の24、48、72、96時間後に測定した。その結果、MRIから72時間後(治療から96時間後)の尿中水銀濃度は、MRIばく露群の方が対照群より有意に高かった、と報告している。

ばく露