[子供の典型的なEMFばく露:ばく露量測定とドシメトリ] tech./dosim.

Typical exposure of children to EMF: exposimetry and dosimetry

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2015; 163 (1): 70-80

この研究は、21人の子供(17歳以下;集合住宅の変電圧室の上の部屋に居住)に個人ばく露計を携行させ、超低周波(ELF)および無線周波RF)の電磁界の長時間測定を行った。全部で>2400時間の測定データが収集された。11歳女児人体モデルを用いて、RF電界ばく露の測定値の代表値からSARを計算した。その結果、平均ばく露はICNIRPの参考レベル下回った(ELF磁界0.29 μT;GSM基地局電磁界0.09 V/m;DECT 0.11 V/m;WiFi 0.10 V/m);最大値は、ELF磁界1.35 μT;GSM基地局電磁界0.26 V/m;DECT 0.38 V/m;WiFi 0.13 V/mであった;計算したSAR値はICNIRP基本制限に比べ低かった(基本制限値に対する割合は、平均でELF <0.03 %、RF <0.001 %;ワーストケースでELF <0.11 %、RF <0.007 %);ばく露測定値と個人のELFばく露認知(自分がばく露を受けている/いないの認識)の間の分析結果は、自己申告に基づいた個人のELF磁界ばく露の推定は不可能なことを示した、と報告している。

ばく露