[規制値と比較した欧州の都市の屋外無線周波電磁界（RF-EMF）ばく露レベル] tech./dosim.

この研究は、欧州のいくつかの都市の屋外無線周波電磁界（RF-EMF）ばく露レベルを測定し、そのレベルをその地域に適用されている規制値と比較したマルチセンター方式の研究である。測定した都市とその都市の携帯電話基地局周波数帯の規制値は、アムステルダム（41-61V/m）、バーゼル（4-6V/m）、ゲント（3-4.5V/m）、ブリュッセル（2.9-4.3V/m）である。2011年から2012年の間に、各都市の測定を地域特性の異なる3つの地域（都市中心部の住宅地、中心部以外の住宅地、ダウンタウン）で1年間に12回測定した。1回の測定は各地域につき、15－30分間（4秒間毎に測定）。その結果、携帯電話基地局ばく露は、全ての地域を総合した算術平均は0.22V/m（バーゼル）と0.41V/m（アムステルダム）の間にあった；全ての測定値の95パーセンタイル値は0.46V/m（バーゼル）と0.82V/m（アムステルダム）の間に、99パーセンタイル値は0.81V/m（バーゼル）と1.20V/m（ブリュッセル）の間にあった；全てのばく露レベルはICNIRPの参考レベルを大きく下回っていた、と報告している。