この研究は、新規の高圧電力線ルートの導入が近隣住民の健康問題反応の引き金を引くか否かを研究する前向き調査のデザインと論理的根拠を述べている。オランダで2012年初に建設が開始され2013年4月に運用が開始されたZuidring送電線ルートの周辺住民を対象に、建設中の事前の質問票調査2回(鉄塔建設中の2012年6-7月、電線工事終了後の11-12月)、運用開始後の事後の質問票調査2回(2013年6-7月、11-12月)を行った準実験的前向きフィールド調査である。調査対象はルート付近(0-500 m)の各世帯代表者(n = 2379)および遠方(500-2000 m)の各世帯代表者(n = 2382)。質問票での主な影響評価項目は、自己申告の非特異的な身体的および認知的不定愁訴、それらの不定愁訴の原因を送電線と思うかである。マルチレベル分析により、影響評価項目の評点増加と送電線距離の関連を検討する予定である。経時的構造方程式モデルを用いて、健康問題反応が心理社会的健康メカニズムによってどの程度仲介されるか、またネガティブな性格特性によりどの程度緩和されるかを調べる予定である。
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