<目的>MRIの従事者および患者の危険性を検討するために、静磁界曝露による神経化学的影響を検討する。<方法>3-4週齢のSprague-Dawleyラットを用いて実験した。1)40匹のラットを用い、8匹は日中に屠殺、32匹は夜間に屠殺した。夜間に屠殺したうち8匹は800Gの磁界に12時間曝露し、8匹は32時間曝露した。それぞれ8匹の対照群をおいた。屠殺後、松果体および血液を採取した。2)24匹は曝露時間を8日間とした。夜間に屠殺し、8匹の曝露群、8匹の対照群、8匹の日中屠殺対照群とした。脳も採取した。3)24匹のうち8匹は7Teslaの核磁気共鳴磁界に45分間曝露し、夜間に屠殺した。8匹は対照群、残りの8匹は日中に屠殺した。4)血中と松果体メラトニン値はラジオイッムノアッセイにて測定した。橋と視床下部のセロトニン(5-HT)、カテコールアミン(NE)、その代謝産物(5-HIAA)はHPLCで測定した。<結果および結論>1)松果体メラトニン値は日中値が夜間値に比して有意に低下していた。夜間値は12時間、32時間、8日の800Gの磁界曝露で、変化しなかった(図1)。2)松果体メラトニン値は、7Teslaの核磁気共鳴磁界45分間曝露では対照群と差は見られなかった(図2)。3)橋、視床下部の夜間のセロトニン(5-HT)、カテコールアミン(NE)、その代謝産物(5-HIAA)値は8日間800Gの磁界曝露で変化しなかった(図3)。
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