この研究は、集合型風力発電所(ウィンドファーム:多数の風力タービンを1カ所に設置し発電する施設)周辺の磁界測定を行った。カナダ・オンタリオ州のウィンドファーム内にあるVestas社製風力タービン15機、2つの変電所、地中あるいは架空のコレクタおよび送電線および近隣住宅のそれぞれの周辺で磁界測定値を収集した。高風力レベルで運転中(発電中)、低風力レベルで運転中(グリッドから電力供給中;発電無し)、運転停止(発電も集電も無し)の3条件で測定を行った。その結果、運転停止中の風力タービン周辺での測定値は0.2-0.3 mGで、これがバックグラウンドレベルと同定された;風力タービン基部での磁界レベルは、風力レベルの高低どちらの条件でも低く(平均値0.9 mG;n = 11)、距離と共に急速に減衰した(基部から2m以内でバックグラウンドレベルと同じになった);埋設されたコレクタの地上1mでの磁界レベルはバックグラウンドレベル以内であった(≦ 0.3 mG);27.5 kVおよび500 kVの架空送電線下での磁界レベルはそれぞれ16.5および46 mGまでであったが、距離と共に急速に減衰した;タービンから500mの近隣住宅での磁界レベルに影響を与える発生源は見当たらず、住宅のすぐそばの屋外での測定値は≦ 0.4 mGであった、と報告している。
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