この研究は、免疫低下動物において、超高周波電磁界(マイクロ波;460 MHz;電力密度120 mW/cm2)の照射(照射部位は甲状腺または副腎の上の剃毛した体表面)により免疫回復作用が観察されるか否かを調べた。雄ウサギを用い、免疫低下は核酸合成阻害剤であるアクチノマイシンD、5-フルオロウラシル、または細胞増殖阻害剤であるコルヒチンの事前投与により作成した。これら3種の免疫低下誘導それぞれについて、第1対照群(免疫低下誘導、マイクロ波は擬似ばく露)、第2対照群(免疫低下誘導なし、マイクロ波ばく露なし)、甲状腺照射群(免疫低下誘導、マイクロ波を甲状腺部位へ照射)、副腎照射群(免疫低下誘導、マイクロ波を副腎部位へ照射)の4群に、抗体産生反応検査用の羊赤血球を腹腔注射し、4日間、6分間のマイクロ波照射を1日10回与え、4日目の照射終了後、各群の免疫パラメータを比較した。その結果、アクチノマイシンDまたはコルヒチンで誘導した免疫低下は、甲状腺へのマイクロ波照射群で消失したように見えた;5-フルオロウラシルに誘導された免疫低下はマイクロ波照射の影響を受けなかった、と報告している。
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