この総説(第1部、第2部)は、自閉症スペクトラム症状(ASCs)の発症・進行の病態生理学、ならびに電磁界周波数および無線周波のばく露(EMF/RFR)による生理学的影響について、共同著者であるSage編バイオイニシャティブ報告(2012)を基にした文献レビューを行ったものである。著者らは、「ASCsは行動学的に記述されているものの、EMF/RFRによる生理学的影響と極めて類似した生物学を基礎とするマルチレベルの障害も関与している」、との見解を示し、このレビューも、その観点からまとめられている。「ASCsでは、脳および自律神経系の電気生理学的機能および感覚処理の変化が多く見られる他、発作も一般的に見られ、睡眠障害も多く見られるが、ASCsの人に過大負荷(動的適応能への負荷)を追加する可能性があるEMF/RFRばく露でもこのような現象が起きる」という推論を提起している。第1部はASCsの病態生理学、EMF/RFRによる生理学的影響の一部の研究知見との類似性をまとめ、第2部は、第1部と重複して両者の類似性を再度述べたのち、著者の推論を述べている。
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