この研究は、デンマークの全国出生コホート分析で観察された小児における携帯電話(出生前と出生後の使用)と行動問題の関連(2008年、2010年に論文公表)の再分析として、兄弟姉妹群の分析を実施した。適格の小児は52680人(コホートに登録した母親のうち、7歳児質問票調査に回答した人の子供で単生児のもの)には、5441人の兄弟姉妹群が含まれ(兄弟姉妹2人が2683組、3人が25組)、残りの47239人はコホート内には兄弟姉妹なしであった。そこで、兄弟姉妹群と兄弟姉妹なし群の間、または出生年および出生順により、ばく露および行動問題における違いがあるかを調べた。その結果、出生の前と後の両方でのばく露と行動問題の関連は、兄弟姉妹群と兄弟姉妹なし群とで異なっていた(オッズ比OR [95%信頼区間]は、それぞれOR=1.07 [0.69-1.66]、OR=1.54 [1.36-1.74]);兄弟姉妹群における出生順では、第一子で最も関連が強く(OR=1.72 [0.86-3.42])、最終子では関連がなかった(OR= 0.63 [0.31-1.25])。これは、出生年が下るにつれて携帯電話使用が増加したことによるのかも知れない;兄弟姉妹分析は、未測定で一定の家族内要因による交絡を説明する強力なツールであるが、今回の時間と出生順による変化のように、家族レベルで変動する要因が制御されずに交絡する場合の説明はできない、と報告している。
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