[さまざまなタイプの環境不耐症有病率の部分的重なり] epidem.

Overlap in prevalence between various types of environmental intolerance

掲載誌: Int J Hyg Environ Health 2014; 217 (4-5): 427-434

この研究は、様々なタイプの環境ばく露(悪臭性/刺激化学物質、ある種の建物、電磁界EMF)、日常騒音)へのばく露に対する環境不耐症(EI)における有症者の重なりを分析した。EIの症状は、医学的には説明できない、非特異的なものであるが、症状は各タイプのEIにおいて重なり合っている。そこで、各EIの有症者群において、前記の4つのEIに何も関連がない場合に期待される有症者の重なりよりも、観察される重なりが大きいか否か、を分析した。分析には、スウェーデンのヴェステルボッテン環境保健調査(年齢・性別で層化した後、無作為抽出された8520人の成人を対象にした大規模質問票調査で、参加者は3406人(40%))の横断データを用いた。4つのEIを持つ個人は、自己申告または内科医の診断により確認した。その結果、4つのEIの間の有症者の重なりは、偶然の一致で期待される値より大きかった(自己申告者においても、診断のある症例においても);ただし診断のあるEIでは、日常騒音へのEIとEMFへのEIの間に重なりはなかった(少数データに基づく);各EIに共通するメカニズムがあるのか、あるいは、少なくともEIに苦しむ人にはそのような体調になる何らかの素因が共通するのか、という疑問をこれらの結果は提起している、と報告している。

ばく露