この研究は、電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)の研究方法の改善を目的に、生態学的経時的評価(Ecological Momentary Assessment:EMA)を応用した研究デザインを検討した。EMAとは、日常生活の中で、自覚症状、感情、認知、行動、生理指標、環境条件などについて、言語を介した情報を含む時系列情報をリアルタイムに記録する評価法である。今回提案したデザインでは、調査参加者は5日連続で、個人ばく露計(12個の周波数バンドでの電界強度測定)を身体に装着し、電子日記システムを使って自覚症状およびEMFばく露認知を頻回、評価する。電子日記に回答を入力する質問項目は、10の非特異的身体症状の出現頻度と重症度、気分の状態、EMFばく露認知である。実際のばく露および認知されたばく露、非特異的身体症状を伴う気分の状態の関係を、経時的モデルを用いた多段階回帰分析で分析する予定であると述べている。
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