この研究は、脊椎の経皮的磁気刺激(tsMSS)によって生じた複合筋活動電位(CAMP)の神経生理学的特性、及びヒラメ筋のH反射に対するtsMSSの影響を確立することを目的としたヒト実験である。第10胸椎上に8の字型コイルを当て、1msの単相パルス1発の磁気刺激を1、3、5、8、10秒の刺激間間隔で与え、足首と膝の筋肉のCAMPを双極法で記録した。また後脛骨神経または総腓骨神経の刺激とtsMSSの間隔を50秒とした場合に誘導されるCAMP、総腓骨神経刺激とtsMSSとの間隔を50、20、-20、-50秒とした場合のヒラメ筋のH反射を測定した。その結果、低い周波数での刺激ではCMAPの振幅は減少しなかった;足のI群求心性神経の興奮により、CMAPは身体分極在性ではないパターンを示して変化した;tsMSSはヒラメ筋のH反射を抑制した;これらのCMAPは神経運動線維の順行性興奮と求心性神経の逆行性脱分極によるものと見られる、と報告している。
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