この研究は、欧州の一般人口集団における無線周波(RF)電磁界(EMF)ばく露の特性を記述した科学的文献に基づき、欧州のRF EMFばく露の全体像について総括している。欧州20ヵ国で、RF EMFへの公衆ばく露アセスメントが既に実施されている。そのうち、スポット測定または長期測定を実施したのは19ヵ国、ばく露の特性記述(発生源、行動)を行ったのは11ヵ国、個人ばく露計による測定を行ったのは10ヵ国である。スポット測定または長期測定の結果を比較考量分析すると、電界強度の平均は0.08 V/m から1.8 V/mの範囲であった;それぞれの調査で測定された電界強度の平均の圧倒的大多数は< 1 V/mであり、6 V/mは< 1%、20V/mは< 0.1%である;EC勧告を上回るばく露レベルは全ての調査において見られなかった;ばく露アセスメントの結果を踏まえると、集団的には3つのばく露カテゴリー(断続的で変動する局所的ばく露、断続的で変動する低レベル全身ばく露、継続的な低レベル全身ばく露)と考えることが将来のリスクアセスメントに有用である、と報告している。この研究は、EFHRANプロジェクトD4報告書(著者らの共同執筆)の内容を論文としてまとめたものである。
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