この研究は、聴神経シュワン細胞腫(VS)に関する病院内症例対照研究である。University of Pittsburgh Medical Centerにおいて、1997-2007年にガンマナイフ手術を受けたVS患者の症例343人、脊髄変性疾患の外来患者の対照343人について、医用放射線ばく露歴、携帯電話使用歴、VSの発症との関連が考えられるその他の環境因子へのばく露歴を調査し、条件付き多変量回帰分析を行った。その結果、人種、教育、喫煙、飲酒、職業的騒音ばく露、携帯電話、がんの家族歴を調整した上で、VSのリスク上昇と関連したのは歯科X線検査の受診歴であった。年1回の場合、調整済のOR = 2.27, 95%信頼区間(CI)= 1.01-5.09、2-5年に1回の場合、同OR = 2.65, 95% CI = 1.20-5.85であった。携帯電話またはコードレス電話の使用はVSリスク上昇と関連しなかった、と報告している。
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