[民間航空機内環境での非電離無線周波電磁界のドシメトリ値の推定] tech./dosim.

Estimation of electromagnetic dosimetric values from non-ionizing radiofrequency fields in an indoor commercial airplane environment

掲載誌: Electromagn Biol Med 2014; 33 (4): 252-263

この研究は、電磁界ドシメトリ評価における民間航空機内のような複雑な内部空間の位相幾何学的ならびに形態構造学的な影響を検討した。無線伝搬予測のために著者らが開発した決定論的三次元光線発射法を用い、民間旅客機の全ての空間内の位置での電界の大きさの推定値を求めた。このような環境中での電磁界ばく露を推定することは、ばく露シナリオの複雑さと規模、強いマルチパス成分を生じさせる大きな金属性物体の機内での存在が原因となり、難しい。決定論的手法で計算することにより、精度と計算コストの最適バランスがとれた完全なシナリオを検討することが可能なった;将来、機内に搭載式無線システムが配置された場合のドシメトリ評価に役立つはずである、と報告している。

ばく露