この研究は、電磁界(EMF)の健康リスク可能性に対する人々の対応行動(以下「リスク反応」と略す)を従属変数、政府のEMF政策への信頼(以下「信頼」と略す)、EMF発生源へのリスク認知、便益認知、EMFへのばく露のコントロール認知を独立変数として、両者の関連を重回帰分析した。この分析において、EMFの公的な発生源(送電線および携帯電話基地局)と個人的な発生源(電子レンジ、コードレス電話および携帯電話)の場合について結果を比較した。また作業仮説には、著者らが先行研究で得た知見(リスク認知と便益認知が、信頼とリスク反応の関係を媒介すること、コントロール認知が、信頼とリスク認知の関係、ひいては信頼とリスク反応の関係に影響する)を用いた。オンライン消費者調査を利用して、1009名での質問票調査を実施し、仮説の検証を試みた(先行研究の参加者は除外した)。その結果、公的および個人的EMF発生源へのリスク反応はいずれも、主としてリスク認知により説明される;リスク認知は、信頼とリスク反応の関係を部分的に媒介する;公的発生源については、コントロール認知が、信頼とリスク認知の負の関係を弱める、などを報告している。
1009 Dutch individuals answered questions about risk responses to EMF, perceived risk and benefits of several EMF sources, trust in government policy and perceived control over EMF exposure.
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