この研究は、悪臭/刺激性の化学物質、特定の建物、電磁界(EMF)、日常騒音を原因と考える、高度に随伴的な不耐症の症状の発症率を調査するための「環境過敏症の症状インベントリ(EHSI)」を開発し、その測定尺度の特性と標準値を決定した。このEHSIは、34の症状項目で構成され、回答時間に制限を設けた(約5分)。個人の総体的症状を詳細に幅広い記述ができるようにしたと述べている。開発には、スウェーデンのヴェステルボッテン県(人口約25万人、県庁所在地ウーメオ市)の環境健康調査に参加した3406人(年齢・性別で層化した住民から無作為抽出した8600人のうち回答した人;18-79歳)のデータを利用した。探索的因子分析およびKuder-Richardson Formula 20に基づく信頼性評価(因子の内的一貫性の係数:KR-20)を行った。その結果、5つの有意な因子が確認された;気道症状(9項目;KR-20=0.74)、皮膚および眼の症状(6項目;KR-20=0.60)、心臓、目眩、吐き気の症状(4項目;KR-20=0.55)、頭部関連および消化器の症状(5項目;KR-20=0.55)、認知および感情の症状(10項目;KR-20=0.80);全項目でのKR-20は0.85であった;直近3ヵ月にわたり、毎週起きる症状の発症率(%)を標準値とした、と報告している。
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