この論文は、スマートメータ(RF送信機を備えた電力使用量計測器)の1機種(Trilliant社製)が発生するRF電磁界レベルの測定値を紹介している。他のスマートメータと同様にこの機種には、近隣エリアネットワークを利用するために45GHz(免許を要しない周波数バンド)で動作する低出力無線周波送信機を組み込んでいる。米国FCCの公開データベースに登録されている測定データに、部分的に独立的測定したデータを補って全体をまとめている。著者らによる独立的測定は、メータを設置した2軒の一般住宅で、スマートメータの同じ周波数を用いる家庭用装置からの電磁界測定を合わせて実施した。得られたデータ全体から言えることは、1-2 m以上の距離でのスマートメータのRF電磁界強度ピーク値は10 mW/ m2 かそれ以下の範囲にある(自由空間伝搬モデルに基づく計算値。但し、スマートメータのデューティサイクルは非常に低く、< 1%である);一般住宅での測定では、WiFiルータ、電子レンジが発生するスマートメータと同じ周波数の電磁界クラッタとスマートメータからの放射の明確な識別は不可能であることが示された、と報告している。同じ周波数範囲の家庭用装置からのバックグラウンド信号が存在する中で、家庭でのスマートメータからのRFばく露を特徴付けるのは困難なことが明らかになったと述べている。
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