[野外での無脊椎動物の生殖能力に対する電磁界への短期ばく露の調査] med./bio.

Investigating short-term exposure to electromagnetic fields on reproductive capacity of invertebrates in the field situation

掲載誌: Electromagn Biol Med 2014; 33 (1): 21-28

この研究は、携帯電話基地局GSM 900 MHz)の半径150m以内のエリアを野外実験場として、そのエリア内で系統が明確な、成熟前の動物4種をそれぞれのコンテナ内で飼育し、携帯電話基地局からの電磁界の48時間ばく露生殖に与える影響を調べた。用いた動物は、トビムシ類(Folsomia candida)、動物補食性の昆虫(Orius laevigatus)、寄生性のハチ(Asobara japonica)、ミバエ(Drosophila melanogaster)である。いくつかのばく露レベルの影響を調べるため、アンテナの高さ、ビームの方向、距離を考慮して各動物のコンテナを配置した。各動物対照群は、エリア内のファラデーケージの内部に置いた。影響評価指標は、多産能力、子孫の数とした。その結果、基地局との距離による量反応関係は見られなかった;生殖へのエンドポイントに対して、ばく露の各種指標は有意な影響を示さなかった、と報告している。

ばく露

研究助成