[英国の住宅での静磁界の計測、および変動磁界へのばく露に関する疫学研究の結果] tech./dosim.

Measurements of static magnetic fields in homes in the UK and their implication for epidemiological studies of exposure to alternating magnetic fields

掲載誌: J Radiol Prot 1994; 14 (1): 67-75

英国南東部にて55件の様々な住居を対象に静磁界計測を行った。計測された磁界値は、地磁気と比べ、最大±10pT内であった。部屋の中央(標準値2.6pT)と比較して部屋の角部(標準値1.2 pT)で、顕著な磁界レベルの変化が観察されたが、同じ住居内の寝室で計測された磁界と、居間で計測された磁界の間に相関関係は見当たらなかった。今回測定した住居では、異なる住居間での磁界強度変化よりも、同一住居内での磁界強度変化の方が顕著であった。従って、静磁界については、単独の数値データで、住居を分類することは無意味であると言える。小児ガンと商用周波磁界に関する複雑な疫学研究結果は、静磁界を含む共鳴メカニズムで説明ができるという説に疑問を投げかけている。

ばく露