この研究は、実際のUHF帯域 RFIDリーダからの人体ばく露をコンピュータシミュレーション計算した。計算に用いたモデルは、解剖学的な成人の男女モデル各1体、子供の男(6歳と14歳)、女(5歳と8歳)のモデル計4体、妊婦および胎児のモデル(妊娠7ヵ月と9ヵ月)の合計8体で、アンテナの位置は、頭部および腹部の3方向に、それぞれ皮膚からの距離は10、20、50 cmとした。全身SAR値(wbSAR)、10g平均SARの空間ピーク値(psSAR10g)をアンテナ出力1W、デューティサイクル100%で標準化して表した。その結果、成人および子供では、計算した全てのばく露条件においてwbSARレベルは0.02 W/kg、psSAR10gレベルは0.8 W/kgを下回った;その一方、妊婦および胎児では、いくつかのばく露条件(アンテナ位置が腹部前面など)でアンテナ出力1W、デューティサイクル100%でのpsSAR10gレベルがガイドライン値(2 W/kg)に近づいた、と報告している。
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