[非熱的な無線周波および静磁界は無細胞標品におけるヘモグロビン脱酸素速度を高める] med./bio.

Non-thermal radio frequency and static magnetic fields increase rate of hemoglobin deoxygenation in a cell-free preparation

掲載誌: PLoS One 2013; 8 (4): e61752

この研究は、現在臨床で用いられている2つの電磁界技術である、パルス変調無線周波信号(PRF)および静磁界SMF)の治療効果を検証するための一側面として、このような電磁界ばく露が無細胞標品でヘモグロビン(Hb)脱酸素化速度を高めるか否かを実験した。新鮮血の赤血球を処理し、濃度調整した酸化Hb溶液にPRF(10 μT)またはSMF(186 mT)の10-30分間のばく露(または擬似ばく露)を与えた後、酸化Hbの脱酸素化の時間的進行を可視光分光計で観察した。脱酸素化は還元剤ジチオスレイトール(DTT)の添加で開始させ、酸化の所要時間はDTTとHbの相対的濃度により制御した。その結果、PRFまたはSMFの10-30分間のばく露を与えた標品はどれも、ばく露後数分から数時間にわたって起きる脱酸素化において速度上昇が見られた;感度がよく、生化学的に単純なこのアッセイは、生体材料の酸素利用のEMFによる増強可能性の試験に役立つかも知れない、と報告している。

ばく露