この研究は、EMFおよびその他の環境発生源に対して人々が認知したリスクの大きさ、そのリスク認知と精神病理学・自己申告したEMF敏感度との関係を調べた。この分野の研究は西欧諸国以外ではほとんどなく、台湾では初めて実施された。全国規模の電話インタビューシステムのデータベースから抽出された成人1251人を対象とした電話インタビュー調査により、13種の環境発生源のリスク認知の大きさ、精神医学的体調、EMF感受性の有無とその度合を質問した。その結果、EMF感受性があると自己申告したのは170人(精神医学的体調有り49人、無し121人)、EMF感受性が無く、精神医学的体調のクライテリアに合致したのは141人であった;回答者の半数以上が、電力線および携帯電話基地局は大きな程度で人の健康に影響すると考えていた;リスク認知と正の相関が見られたのは、EMF感受性が高い人、精神病理のある人、女性、既婚、教育年数が長い人、重度の病気の人であった(ただし、これらの変数によるリスク認知の説明割合は非常に低かった);精神病理的要因は、EMF感受性の高さとリスク認知との関連に影響しなかった、などを報告している。
1,251 randomly selected persons in Taiwan.
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