[超低周波パルス磁界はヒト単球性白血病細胞からの微小胞放出を刺激する] med./bio.

Pulsed extremely low-frequency magnetic fields stimulate microvesicle release from human monocytic leukaemia cells

掲載誌: Biochem Biophys Res Commun 2013; 430 (2): 470-475

この研究は、超低周波パルス磁界(10Hz矩形波パルスの0.3μT磁界)がヒト単球白血病細胞において、カルシウム流入を起こすような一過性の原形質膜損傷を引き起こし、これが刺激性微小胞(sMV)の放出を起こすか否かを調べた。その結果、細胞カルシウムをEGTAでキレートした場合、ELFパルス磁界にイニシェートされたsMV放出は顕著に低下し、この低下の程度は、半分解性の細胞膜障害性複合体(MAC)による刺激の場合より大きかった。このことから、ELFパルス磁界細胞間膜に孔を生じ、オルガネラから細胞質への更なるカルシウム流入を起こさせ、それがsMV放出につながることが示唆された、と報告している。

ばく露