この研究は、実際の人体におけるGHz帯の全身平均の比吸収率(SAR)についての数値ドシメトリの検証のため、電波残響室を用いた測定技法を提示している。22歳の男性ボランティア(身長173cm、体重73kg)について、1、1.5、2GHzでの全身平均SARを電波残響室内で測定し、有限差分時間領域(FDTD)法によるシミュレーション結果と比較した。電波残響室は信号発生装置と増幅器を用いて出力電力30-40mWで励起し、ボランティアがいる残響室内に6.6μW/cm2の平均電力スペクトル密度に相当する5V/mの電界強度を生じさせた。その結果、GHz帯での全身平均SARの測定値はFDTD方による計算結果と概ね一致していることが確認できた、と報告している。
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