カナダ・ブリティッシュ・コロンビア(BC)のアルミ還元工場で5年以上働いた4213名の男性を対照にしてコホート研究を行った。標準の死亡率と発症率をBCの人口でのそれらと、コールタールピッチ(CTPV)と電磁界への累積ばく露のリスクを調べた。膀胱がんの発症率(標準化発症率:SIR=1.69)、脳腫瘍の発症率(SIR=2.17)が見られた。膀胱がんのリスクはCTPVへの累積ばく露とかなり関係している(P<0.01)。非ホジキンリンパ腫もばく露の増加と共に増加した(全体としての割合は一般公衆と同じ(SIR=1.06)であるが)。肺がんの割合は、期待(SIR=0.97)されたが、CTPVばく露との関係は弱かった(統計的に有意ではない)。電磁界ばく露との関連性はなかった。喫煙とCTPVばく露を結びつけると、肺がんと膀胱がんではばく露応答で、喫煙との関係は見られなかった。
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