【背景】様々なインビトロ研究は低レベルの電界および磁界ががん細胞の成長を変化させるかもしれないことを示しており、最近のインビトロ研究は抗腫瘍効果を明らかに示した。我々は種類の異なる腫瘍細胞株をスクリーニングした後、インビトロでがん細胞の生存率を低下させる「局所的な電界および磁界の特定のシーケンス(MESQ)」を同定した。この知見を得たことで、MESQの腫瘍細胞の選択的不安定化の実際的効果と正常細胞に及ぼす影響を明らかにするための実験をデザインすることにした。【方法】MCF7がん細胞株および正常な線維芽細胞に1、2、3、6時間のMESQのばく露を与え、細胞の生存率とアポトーシスの誘導を評価した。【結果】MESQへのばく露により、ばく露時間に依存してMCF7の生存率は低下し、アポトーシスが誘導されたが、その一方、正常な線維芽細胞は全く影響を受けなかった。【結論】今回の結果はがんの治療に向けて有望な意味をもち、更なる研究を正当化するものである。訳者注:著者らが開発したMESQ:電界は、周波数範囲100Hz-1KHz、変調周波数20Hz、電界強度3kV/m、磁界は20Hz矩形波パルス磁界、強度は600ガウス、方向は電界と垂直。
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