このレビュー論文は、メラトニンレベルに対する電力周波(50または60 Hz)の電界および磁界ばく露の影響を総合評価している。調査対象論文は、ラットでの電界研究7件(約2~65 kV/ m)、磁界研究33件(1~1000 μT)、ヒトでの磁界研究33件(1 μT以下を含む実験研究や職場疫学など)、ヒトでのメラトニン投与実験12件などである。これらの研究で影響が現れたと報告されたばく露値、または影響が現れなかったと報告されたばく露値は、いずれもICNIRPガイドラインの上下に分布しており、研究全体では一貫性がなかったと述べている。ICNIRPガイドラインは、i) 急性影響に基づいており、ばく露期間は考慮されないこと、ii) 再現性があること、が基本である。これらの点において、これまでのメラトニン研究の結果には限界があるが、その一方で長期的な健康影響の観点からの調査も重要であろうとの見解を述べている。
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