この研究は、ボランティア実験(磁極間磁界への頭部ばく露)から得た外部磁束密度での磁気閃光閾値に対応する網膜の電界または電流密度での磁気閃光閾値を解剖学的頭部モデルで数値計算した。その結果、網膜上の誘導電流密度は、主な方向は眼球の半径方向、最大値は網膜の上方側と下方側で観察された(これは、磁気閃光の位置は視野の周辺部であるという文献データに一致する)。肉眼程度の細かさで見ると、磁気閃光体験の閾値に対応する網膜の電流密度閾値は20Hzで10 mA m-2(解剖学的モデルにより-20% ~ +30%の変動あり)、この時の誘導渦電流は14 μA (-20% ~ +10%)で、この渦電流の約20%はそれぞれの眼球を通過すると計算された、と報告している。なお、今回の計算結果は8mm3の立方体ボクセルの空間平均であり、ICNIRP推奨の99パーセンタイル値を採用しなかったと述べている。
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