この研究は、強レベル静磁界を与えながらヒト赤血球を緩速凍結させることにより、凍結赤血球の生存率にポジティブな効果があるか否かを調べた。実験は、-1℃/minの速さで- 20℃までの緩速凍結処理中、同時に0.2 または0.4 Tの静磁界を赤血球細胞に与えた。対照群、0.2 T群、0.4 T群を解凍後、赤血球細胞の生存率、形態、機能、細胞膜流動性を比較した。その結果、静磁界ばく露を併用したヒト赤血球の緩速凍結は、細胞の形態や機能にネガティブな影響を与えずに生存率を上昇させることが示された;0.2 T群、0.4 T群での生存率上昇はそれぞれ5.7%、9.1%であった;0.4 T群では膜の堅さが有意に増した、などの所見を報告している。
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