[ヒト羊膜細胞の染色体異常と成長に関係する酵素ODCに及ぼす50 Hz磁界の効果に関する研究] med./bio.

Study of effects of 50 Hz magnetic fields on chromosome aberrations and the growth-related enzyme ODC in human amniotic cells

掲載誌: Bioelectrochem Bioenerg 1995; 36 (1): 1-8

<目的>磁界に曝露した後染色体異常がみられるとする報告(Nordensonら、N16,1989他)、とみられなかったとする報告(Bauchingerら、B56,1981他)があり、一方ODCが増加するという報告(Byusら、B229,1987他)もあるので、確認のための実験を行う。 <対象・方法>妊娠14~16週の10人のヒト羊膜細胞培養して用いた。染色体は各100個の細胞からISCNの方法に従って異常の判定をした。ODCは Prosser and Wahl(1988)の方法に従って決定をした。磁界は 50Hz、 30μT(図1)を3日間曝露した。 シャーム・コントロール群は0.7μT(図2)の漏洩磁界をうけた。 <結果>8名のドナーからのデータを表2にまとめた。さらに表3、図4、表4、表5に染色体に関するデータをまとめてあるが、いずれにおいても曝露群とコントロール群において有意差は認められない。またODCに関するデータは表6、図6、図7にまとめてあるがこれも有意差はない。

ばく露