この研究では、携帯電話使用と脳腫瘍の関連を推定するに当たって、ばく露に関する側性の情報とアウトカムに関する側性の情報を用いてばく露推定値とアウトカムの関連を検討することの重要性を強調し、そのような観点からシミュレーション研究の手法を検討した。これまで、異なるサンプリングデザインのものから取り出した、同側ばく露あるいは反対側ばく露のばく露指標が提供されている。それに対し、この研究では、さまざまな違いのあるリスクモデル設定に最尤法を適用することによって、症例対照研究やコホート研究など既存の研究デザインにも当てはまる分析のフレームワークを提供している。これまで暗に含まれていた仮定、特に「反対側ばく露によるリスクはゼロとする」などの取り扱いについても明確化した。そのようにして決定した推定関数のパフォーマンスを種々のシナリオに当てはめたシミュレーションにより比較した。その結果として、頭の両側のばく露など、もっと複雑な実際に起こり得るばく露状況についての推定を可能にするような公式モデルを設定することが重要であると強調している。
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