世界保健機関(WHO)とフィンランド放射線及び原子力安全局(Radiation and Nuclear safety Authority : STUK)共催で、「電磁界研究におけるプロテオミクス及びトランスクリプトミクスの利用に関するワークショップ」が2005年、ヘルシンキで開催された。この会議を受けて、本誌(学術誌PROTEOMICS)はこのテーマの特別号を出版し(Vol. 6 No. 17; Guest Editor: D. Leszczynski)、2005年時点におけるプロテオミクス及びトランスクリプトミクスを用いた電磁界研究と結果の状況を提供した。今回の論文では、2010年末時点で公表済みの全ての研究をレビューして、この分野の状況についての総説を提供している。このレビュー作業は、電磁界と健康の研究に携わる研究者が知識や情報を共有できる仕組みを作り、提供しているCOST(欧州科学技術研究協力機構)のAction BM0704活動の一部として、「高スループットスクリーニング技術と電磁界」タスクグループのメンバーである著者達が行った。レビュー結果は、携帯電話電磁界ばく露とタンパク質発現、携帯電話電磁界ばく露と遺伝子発現、携帯電話以外の電磁界ばく露と遺伝子発現の3つの一覧表にまとめられている。
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