この実験研究は、中間周波(IF)磁界(23 kHz、100 mTrms、ばく露は2、4、6 時間)が、ヒト胎児由来の星状膠細胞の遺伝子発現に与える影響をcDNAマイクロアッセイ法により調べた。ばく露装置は、直径42cmのヘルムホルツコイルで、コイル中心の空間に細胞を入れたペトリ皿(直径10cm)を3段重ねて置いた。ペトリ皿中心の磁束密度測定値は102.7 mTrms(変動幅4.7%)程度の大きさであることを確認した。同様のばく露装置を2台(A、B)用意し、ブラインド法により、2、6 時間ばく露実験ではAをばく露に、Bを擬似ばく露に、4時間ばく露実験では反対にBをばく露に、Aを擬似ばく露に用いた。ポジティブコントロールには43.8度温熱処置を用い、熱ショックタンパクの遺伝子発現への影響を起こさせた。その結果、ばく露に用いたIF磁界は遺伝子発現プロファイルに検出可能な変化をもたらさなかったと報告している。
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