本誌掲載のLittleらの論文(2012年3月8日電子版)は、2つの最近の報告(2010年のインターフォン研究、2011年のハーデルらの研究)で報告された相対リスク値に基づいて予測される、米国での1992-2008年の非ヒスパニックの白人における神経膠腫発症率のトレンドを、米国において観察された発症率のトレンドと比較し、両者が一致しないことを報告した。本レターはこのLittleらの論文で、SEER登録の発症データを用いずに、ロサンゼルスの60-64歳男性における神経膠腫の発症データに基づいたモデルを用いて「観察された症例数」を計算している点について議論している。具体的論点として、Littleらがベースラインに用いたこの年齢グループは10年前の時点では携帯電話のヘビーユーザではなかった;Littleらは論文中の図2で、1998年までの全米人口集団での携帯電話契約は22%であることを示している。インターフォン研究では、長期使用の高カテゴリーに属するユーザの10%以下であるから、Littleらのモデルの標本人口の2%以下は、2008年までの10年間におけるリスクが2倍の人であった;このような過剰リスクは全体的な発症率には十分に効果を及ぼさないのではないか、などであり、携帯電話使用と神経膠腫リスクと関連は依然として注目すべき公衆衛生問題であると述べている。
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