雄ラットの子孫に対する精巣の静電界の効果についての調査を行っている。その結果、1~7 kVの範囲で処理を行うと、生殖能力が低下したが、静電界処理を行ったラットで、死亡した個体は無かった。ばく露した3日後、30日後、60日後および90日後に観察したところ、静電界処理を行ったラット中で、生殖能力の回復を示した個体は無かった。6kVまたは7kVで処理を行ったところ、子孫の中に小眼症、陰茎包皮の伸び(包皮様)、あらゆる方向に毛が伸びた「丸顔」、そして、雌の成獣の子孫に見られる狭い骨盤等の先天異常が発生した。そうした異常は、精子の中の遺伝物質に変化が生じたことにより起こった可能性がある。実験群の子孫の性比は、正常な場合と有意な相違は無く、このことは、雄と雌の子孫の数が静電界処理によって影響を受けなかったことを示している。実験的に関連した先天異常を持つ子孫の数は、時間とともに減少した。
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