この研究は、磁気共鳴画像撮影(MRI)装置の内部及び周囲で体験される目眩のメカニズムを調べた。健常な被験者が装置内に単に横たわるだけで体験する強い眼振(内耳機能のない被験者は体験しない)について実験を繰り返し、この前庭刺激は、持続性があり、静磁界強度に比例し、頭部の動きや磁界強度の動的変化を必要とせず、磁界の極性および頭部の向きに敏感であるとの結果を得た。三半規管の幾何学的モデルで計算を行い、この磁気前庭刺激(MVS)は磁界と内耳液の内在性イオン流との相互作用の結果生じたローレンツ力が半規管の平衡頂(クプラ)を押すことによって生じる可能性があるとの仮説を提出している。
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