[口腔の痛覚に対する不均一な静磁界への局所ばく露の影響‐二重ブラインド法、無作為化、プラセボ対照研究] med. app.

Effect of local exposure to inhomogeneous static magnetic field on stomatological pain sensation - a double-blind, randomized, placebo-controlled study

掲載誌: Int J Radiat Biol 2012; 88 (5): 430-438

この無作為化、コントロールされたボランティア実験は、顎関節症、肺胞炎、口腔粘膜の単発性小潰瘍の患者79人(男性22人、女性57人;平均年齢37.4±1.8歳)を対象に、静磁界局所ばく露による疼痛抑制効果を評価した。静磁界ばく露は、1cm×1cmの円筒磁石3×3個並べた磁石面を顔面1-3mmの位置に固定して行った。標的部位中心の磁界強度はピーク値で192mTと推定している。疼痛知覚の評点付け測定は、ばく露開始の直前、直後とばく露終了の直前、直後の4回、一般的な視覚的アナログ尺度(VAS)検査に基づいて実施した。ばく露群40人、擬似ばく露群39人についてブラインド条件下で実験した。その結果、顎関節症群でのみ、疼痛知覚の評点が静磁界ばく露群で有意に低下することが示されたと報告している。

ばく露