生体の磁界感受性が年齢とともに低下する理由として、加齢による組織脱水(水分含有量の減少)の可能性が示唆されていることから、本研究ではこの仮説を検証するため、ウアバイン処理、非処理の3年齢群のラット(若齢、成熟、老齢)を用いて、心筋の水分含有量に対する0.2Tの静磁界(SMF)ばく露の影響を検討した(訳者注:ウアバインはNa+/K+ポンプの阻害剤である)。その結果、若齢ラットにおける心筋の磁界感受性の高さ、および老齢ラットにおける感受性の低さは、そもそも組織の水分量レベルがそれぞれ高い、および低いことに起因することが示唆された。著者らは、年齢に伴う心筋の磁界感受性の低下は、Na+/K+ポンプの機能不全の結果であるらしいと結論している。
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