本研究では、欧州3カ国(ベルギー、オランダ、スウェーデン)35地域の311か所(屋内68か所、屋外243か所:6つの環境カテゴリー(農村部、住宅地、都市部、郊外、オフィス街、工業地域))において狭帯域スペクトラム・アナライザ測定を行い、その場における新しい無線通信技術を用いた基地局への無線周波(RF)電磁界ばく露を評価した。総電界強度の最大値が測定されたのは住宅地で、その値は3.9Vm-1で、主にGSM900信号によるものであった。311か所の測定場所における最大電界強度のばく露レベルはICNIRP参考レベルの0.5%(WiMax)から9.3%(GSM900)であった。総電界強度のばく露レベルの比率の最低は農村部の3.1%、最高は住宅地の9.4%であった。総電界に対するGSMの平均寄与度は60%以上であった。農村部を除いて、UMTS-HSPAの平均寄与度は3%以上であった。新興技術であるLTEとWiMaxの寄与度は平均して1%未満であった。優勢なばく露源は、屋外ではGSM900(95パーセンタイル値1.9 V m-1)、屋内ではDECT(95パーセンタイル値1.5 Vm-1)であった。
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