＜目的＞生体内で発生する電界が慢性創傷治癒モデルでの線維芽細胞の増殖に影響するか否かを検討する。 ＜方法＞じょくそうや下肢潰瘍の慢性創傷治癒モデルとして線維芽細胞とⅠ型コラーゲンからなるDEMをin vitroで8-10日培養後、12時間無血清培地で処理後、12時間生体内で発生する電界と類似の電界に曝露する。電界の振幅は18-1000mV/m、周波数は10Hzと100Hzを用いた。その後6時間の培養後、６時間トリチウム サイミジンで標識後、細胞増殖能を、全DNA量およびトリチウム サイミジン取り込みにて検討した。 ＜結果および結論＞1)37-50mV/mの電界の振幅でDNA量の増加が見られた。最大効果は41mV/mであった（図5）。DNA量が増加する電流密度は10Hzで3.5-5μA/cm^2であった（図4）。2)トリチウム サイミジン取り込み量の増加はDNA量の増加が見られた電界の振幅と一致した（図6）。3)DNA量の最大増加が見られた41mV/meterで周波数の影響を調べると、10HzでDNA量が増加とトリチウム サイミジン取り込み量の増加の両方が見られたが、100Hzでは見られなかった（図9、10）。
このウェブサイトはクッキー（Cookies）を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。
