【目的】寝室での無線周波電磁界(RF-EMF)への全ばく露とさまざまな無線サービス(FMラジオ、アナログTV、DVB-T、TETRA、GSM900ダウンリンク、GSM1800ダウンリンク、UMTSダウンリンク、DECT、無線LAN、ブルートゥース)の全ばく露に対する寄与を調べること。その他に、ばく露計の検出限界を上回った測定値の割合を記述すること、および自己申告された住宅特性に関連したばく露パターンにおける違いの特徴を記述することを目的とする。【方法】ドイツの1348戸の住宅において、寝室でのRF発生源へのばく露をばく露計(Antennessa EME Spy 120)を用いて測定した。各戸について、周波数バンド毎に280個の測定値を得た(ベッド上の4測定点で5分間測定を70回)。電界強度と電力密度の平均を計算した。電力密度については、各無線サービスの全ばく露に対する割合が計算できる。【結果】ばく露はばく露計の検出限界(電界強度:0.05 V/m)を下回ることが多かった。全ばく露は住宅特性(都市地域vs郊外、測定を行った部屋の階数)によって変動した。ばく露の主な発生源はコードレス電話(DECT標準)と無線LAN/ブルートゥースで、これらが全ばく露(20.5 μW/m2)の82%に寄与していた。RF-EMFへのばく露は何時でも何処でも起きるが、そのばく露レベルは全てを測定できた場合でも非常に低く、ICNIRPのばく露ガイドラインの参考レベルを遙かに下回る。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。